Abandonment

 

One may as well not know a thing at all as know it imperfectly.

 

片足を突っ込んでしまえば終わり。絶望が手招きして深みに嵌る。無知は天才か罪か。

 

幸せはきっと他人に見せびらかすものじゃない。

口をひらけば自慢がしたくて堪らない。

常に構って欲しくて仕方ない。

満たされない承認欲求。

頼る加工はワンパターン。

癒えた傷を抉る夜中。

心配して下さいと必死にアピール。

なんでもないと強がる弱虫。

本当はとっくの昔に限界なくせに。

 

心配しないで、君のことじゃないよ。

 

 

呟く必要のないことばかり呟いてしまう。

言わなくていいことばかり言葉におこす。

余計な行為に熱量を使いすぎる。

傍にいて欲しいと願った人は簡単に離れていく。

あんなに近かった笑顔は他人みたいな顔してすれ違う。

流れに流れた浅い夜は嫌悪感に耳を塞ぐ。

絡まる指は偽物でアルコールの力を借りないと演技すらままならない。

 

ラブラブツーショットで埋められたインスタは半年も経たない間に消去され新しいアカウントが作成される迄がひとつの物語。

愛情が憎しみに変わるまでにそんなに時間はかからないと愛の知らない大人が大人のフリして語る。

 

愛も夢も傷もこの手に抱えるには大きすぎるみたいだ。

 

何でも中途半端に知るのはやめた方がいい。

全てを知る覚悟を持たない人間は苦しいよ。

 

 

 

また胸を刺す月が来るね、

ご自愛ください。