7月のはじまり。
バイバイ6月。
不意な仕草に隠された真実も全て。
遡った記憶は掠れて自分の都合の良いように上書きされた。
もう揺れないピアスと一緒で
化けの皮が剥がれてなんの面白味もなくなるでしょ。
こんなどうしようもない夜に
出会いの数だけ並べる綺麗事。
誰にも言えない秘密と隣り合わせな毎日、
白と黒だけで十分だと思ってしまうアナログ人間。
願うほどの未来も無くて
アンハッピーエンディングすら愛おしいね。
雨も昨日の憂鬱を加速させて
儚いフィクションも
もう消えない科白も消せない過去も
演じる嘘も
何も確かめられないままに終わってしまう、終わってしまったみたいだ。
誰かの都合いい玩具で愛の賭け違いに縋って愛の深さだけ傷を遺して満足出来た、?
投げやりな視線が悲しい。
どんな言葉で痛みを重ねて夜明け拒んで
仕掛けた罠は上書きするまでも無く夢の中まで染まるほどにハマる。
シナリオ通りのカメラ目線で泣き真似して
優しい香りがしたのも気の所為だったと。
見え透いた本性も酸欠の心臓も苦しいだけだね。
話の続きはまた今度って守られない約束だけ交わして夏を迎えようよ。
やっときたね、7月。