Night owl

 

 

名前も知らない他人が言う

苦しそうなその顔が好き。

噛みちぎる3秒前。

 

人の言うことを聞くのは楽だ。

玩具になるのも簡単だ。

黙っていればいい子になれるのかもしれない。

 

髪を撫でるその手が

耳に触れるその指が

気持ち悪くて鳥肌が立つ。

 

許せなかった。

許したくなかった。

あの時もこれからも。

頑張りが評価されるのは、努力が認められるのは義務教育までだと身をもって実感する。

 

 

そのままの方がお互いイイらしいよ。

今流行りの経費削減らしい。

 

もう二度と会わないと決めた人に会う心境をわかり易く述べよ。

決してメンヘラとかいう言葉で片付けぬように。

 

 

自分への信頼度が地に落ちてからもう既に何年か経過している模様。

 

いいか、よく聞け。

本当に会いたいと願う人はきっと会いには来てくれない。

道は狭い。

一方通行だから寛大な心を持って現実を許さなきゃならない。

 

 

 

暗いから何もよくわからないや。

外したコンタクトが乾く。

 

何処も響かない。

何も壊れない。

 

別に何かが減る訳じゃない。

ただ大切な何かが欠けていく。

虚無はこの世で最もセクシーだと早口言葉が得意なイケメンが言っていた。

欠落ならなんと表現するのか気になる。

 

 

どうせいつか死ぬのだと総てに触れなくなることすら考えてしまう程に疲れてしまった。

 

この世界が果てたとしても君にはきっとわからない。

分かりもしない、分かろうともしない。

 

酸素の無駄遣い。

息が詰まる。

 

夜の無駄遣い。

不得意な朝がくる。

 

 

 

 

人間にも動物にも向いていない。

諦めた傷に塩を刷り込む。

麻痺する感覚に今日も嫌悪を繰り返す。

もうどうしようもないから綺麗な嘘で始めよう。

 

 

 

 

 

おはよう、良い朝だね。