私がどうしようもなく後悔するくらいに、

 

 

30分のやり取りで得た2人の これから が

どうか正解でありますように。

 

孤独の先に見つけた逃げ場は

居心地の良さを求め過ぎた結果、

1番 大切なもの を失っていたね。

 

シナリオ通りに進んだ駆け引き

そばにいてって切なく名前を呼んだあの日には

もう戻れないよ。

 

脆くて拙くてどうしようもない未来予想図は

取り返しがつかないほどに歪んでしまった。

 

 

「なんで」

なんて悲しそうに聞かないで。

生産性のないこの関係を続けていくだけの熱量は

既に何処にもないから。

 

「寂しくなる」

寂しさを埋める方法なんて幾らでもあるからね、

何も心配しないで大丈夫。

 

絡む指先だけじゃ本物も偽物も分からなかった。

はぐれないように手を繋いだのに

いつしかバラバラの方向へ進もうとしていた。

偽りだらけの甘い言葉だって必要だった。

やめないで離さないでって

最後の夜が壊れるように強く強く抱き締めた。

 

 

いつも何かを部屋に残していくきみの癖。

 

最初に忘れていったバングル

次に机の上に置いたネックレス

私は覚えてるんだよ。

忘れものの順番も、たわいもない会話も。

最後から3番目はリング

ほらね、合ってるでしょ?

最後の 忘れもの がタバコで良かった。

きみは忘れたことにすら気付いてないかもしれないけれど。

 

 

吐き出した煙と同じように

色んな感情も消えていく。

もう答え合わせすら出来ないんだ。

誤魔化した台詞も乾いた夜に悲しく響く。

 

 

誰かがどこかで望んでる特別な それ も

手に取るようにわかってしまうきみの欲しい言葉も

何一つあげられなくてごめんね。

最後の最後までスタンプに頼って

伝えたいことの半分も伝えられないまま

別れの時が来てしまった。

 

 

救えない曖昧な関係は

私を縛る道理も理性もなく、

罪の意識を薄れさせ、

過ちのボーダーラインすらもボヤけてみえた。

 

 

身勝手な私を許してくれた優しさ

零れ落ちてくあの日の笑顔

もう何も取り戻せない。

 

 

 

思い出して欲しくはないから振り向かないで。

全部忘れていいんだよ。

 

私の知らない誰かとちゃんと 幸せ になってね。

私がどうしようもなく後悔するくらいに。

今までありがとう、出会えて良かった。

 

さよなら。